競泳の世界選手権(7月、カナダ・モントリオール)代表選考会を兼ねた日本選手権最終日は24日、横浜国際プールで11種目の決勝を行われ、男子100メートル平泳ぎは、アテネ五輪平泳ぎ2冠の北島康介(日本コカ・コーラ)が6連覇。
バランスの悪さも徐々に解消のきざし…北島
大舞台では、自分の力を信じ切ることができたヤツが最後は勝つ。北島はそう言い聞かせた。北島コールがこだまする会場の観衆を前につぶやく。「さぁ、いくぞ」
前日の50メートル平泳ぎで世界切符を手に入れたが、しくじるわけにはいかない。「あせるな」。平井伯昌コーチがレース前に語りかけた言葉を頭の中で反すうした。
誰のために、何のために、泳ぐのか。アテネ五輪で2冠を制した北島には重い課題だ。「ここまで来られたのは、応援して下さるみなさんの力」とわかっていてもそれをモチベーションに新たなスタートを切ることは容易ではなかった。「(五輪が終わり)楽になったのも、気が抜けていたのも事実」。中途半端な気持ちだったことを北島は否定しない。
練習には見学者が絶えない。カメラ付き携帯電話のシャッターがあちらこちらで切られる。ファンあっての、という思いと、集中することの難しさ。200メートルの敗因は、そんなところにもあった。「ストレスなくトレーニングできる環境作りが大切と痛感している」。平井コーチは、今後の課題をそう語った。
50メートルのターンは2位。だが、直後にトップに立つと引き離しにかかった。「まだ60%の状態」(平井コーチ)とはいえ、水をかく力とキックのバランスの悪さも徐々に解消のきざしが見えてきた。
水神――。ファンが掲げた応援のボードが揺れる。今はまだしっくりこないかもしれないが、夏のモントリオールには、きっとその名にふさわしい北島康介がいるはずだ。

北島康介(22)が「専門外」の50メートルで、世界王者の意地を見せた。21日の200メートルで3位。世界選手権の同種目代表落ちに「情けないレースをした。日本選手権だからとなめていた」と反省し、この日のレースに集中した。強いキックが戻って予選1位。決勝も浮き上がりからトップに立ち、200メートルを制した今村(3位)らを寄せ付けず5連覇を達成。「指定席」の表彰台の真ん中に戻った。
とりあえず世界選手権の切符1枚は手にした。それでも、笑顔は少ない。「全然、ほっとしていない。今日は50メートルだったし、27秒台も出ていない」と語気を強めた。あくまで汚名返上は「本業」の100メートルで晴らしたい。
前日は平井コーチと話し合って、キックの引きが速すぎていたのを修正した。しかし平井コーチは「後半の50メートルはどうなるか分からない」と不安を漏らした。今回の調整遅れで、世界記録をマークした02年アジア大会のような50メートル16ストロークの大きな泳ぎは練習の積み重ねで得られるものと実感した。スタミナと練習不足の現段階では「高校生時のような速いテンポ」で今村、木村との再対決に臨む。「後がない」と自覚した世界王者が全力で復権をかける。
修正しながら泳ぐ100メートル、吉とでるか凶とでるか?
焦りが空回りを生む平泳ぎで、その修正点を意識しながら、迫り来る今村、木村に対してどう泳ぐのか?
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なんかエラそうなこといっちゃってますが
北島にがんばってもらいたいです。
